No.607　ネムノキ
夜になると葉を閉じて眠る木です。桃色の冠を載せた鳥が羽に顔をうずめて眠る姿にも見えます。ふわふわの花は意外なことに長く伸びた雄しべで、花後はマメ科の植物としてたくさんのサヤを実らせます。河原やバイパスの傍らなど、見た目に似合わず荒地にも適合するタフな植物ですが、その香りは期待通り桃の甘さです。野生化するほど強いのに移植には弱いらしく、自分の居場所は自分が決めると主張しています。2014年7月18日