ハナカツミ

ハナカツミ
No.661 ハナカツミ
万葉集や古今和歌集にも詠われている花かつみ。今でもどの花を指すのかは諸説あるようですが、福島県郡山市ではこの花を市花としています。花を提供してくれた郡山市日和田町は江戸五街道のひとつだった奥州街道沿いにあります。当時は安積沼と呼ばれる湿地帯もあったそうで、現在も当時の面影をしのばせる松並木が残るこの地で、旅の途中の松尾芭蕉は“かつみ、かつみ”と花かつみ見たさに村を尋ね歩いたそうです。結局知る人はいなかったそうですが、まさに探しあてたくなる花です。初夏の風に揺れる15cmほどの可憐なこの花を芭蕉さんにも見せてあげたかった。2015年5月13日

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