ハス

ハス

No.673 ハス
お盆の間こちらの世界で親しい人との再会を楽しんだ魂もそろそろ帰り支度を始めている頃でしょうか。撮影時はあいにくの空模様でしたが、雨音だけのハス畑はたたずむ私を包み込むような静謐な空気に包まれていました。花の中には蜜を吸いながら濡れた羽を休めるミツバチも見え隠れしており、生きとし生けるものに慈愛を与えるハスを象徴するような光景です。早朝から開いて昼には閉じ、それを何日か繰り返したあとに散っていく大輪の花、今咲いているこの時も、最初に開いた花びらが若い花びらの今を根元で支えています。惜しみなくハスを提供して頂いた私の菩提寺でもある長照寺に感謝いたします。2015年8月16日

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