オモト

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オモト
「万年青」。一年を通じて青々とした葉姿を見せる不老長寿を象徴する縁起物の植物です。葉の形や白い斑(ふ)の入り方のバリエーションは「葉芸」といって400年以上前から楽しまれ江戸時代には専用の「万年青鉢(おもとばち)」に入れて鉢物として鑑賞されてきました。当時は「一芽百両」というとんでもない値がつくものもあり、狂乱的な利殖心に対して規制の対象になるものもあったほどです。葉の縦すじに対して横切るように斑(ふ)が入る虎斑、葉の縁が白い「覆輪」など多種多様な葉芸は、自然が織りなす千変万化にも通じていて、斑の入り方や形を雪渓や竜などに見立てる細やかさに日本人の美意識の高さを垣間見る事ができます。おもとは葉の注目度があまりにも高すぎて赤い実が少しさびしそうでもあります。

 

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