
No.307 ユキヤナギ
「雪柳」。「小米花(こごめばな)」と呼ぶ人もいます。本来は桜と前後して咲く花ですが、隣町の温室では春を待ちかねてひと足早い雪柳が咲き始めていました。旬の雪柳は、道端に白い吹きだまりをつくるほどの勢いですが、ぽつんぽつ、と咲く先駆けのこの小さなエネルギーにもささやかな拍手を送りたくなります。撮影を終えると手元でもっと眺めていたくなり、いつも一輪だけはそばに置いておきます。花咲く順番が先端からとも限らず、真ん中から唐突に咲き始める「はねっかえり」、いつまでも蕾のまま出遅れている「ぼんやり」。明るい緑葉に見守られながら春に近づこうするそれぞれに、花の命を感じます。



