
No.308 アカメヤナギ
アカメヤナギ(赤芽柳)。ネコヤナギとバッコヤナギの雑種で、赤い冬芽の時期も含めて美しいので生け花の材料としても好んで使われます。ピーナツの薄皮のような赤い皮をやぶって出てくるつややかな銀色の光沢は、自然が作り出す完璧に近い意匠を感じさせるもののひとつです。まだ寒さの残る河原を歩けば、柔らかくなってきた日差しと光る川面に反射するビロード状の花穂に手を伸ばしたくなります。銀色の猫耳のような感触が好きで、ポケットにつめこんでは手のひらで楽しんでいたというなかなかロマンある少年でしたが、飽きてしまえば空高くほおってまた次の興味に奇声を発して走っていくおかしなエネルギーのかたまりでした。



