スイセン

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No.338 スイセン
「会津磐梯山は宝の山よ、笹に黄金がなり下がる」と歌われるわがふる里の山。生まれ育った家の背後にいつもどっしりと構えています。見下ろす先には風吹きわたる猪苗代湖。標高が高い場所なので、桜が咲くのは5月の連休の頃です。その頃になってやっと山肌の雪も頂上部分を残すだけとなります。残雪の作る模様が日本地図のようで、それを見ては、また今年も田植えの季節がやってきたと実感します。田んぼを見渡せばあぜ道の傾斜にスイセンが群生して黄色い一角を作っています。冬の間、水路も道もわからなくなるほどに雪に覆われた大地が、黄色い花を咲かせて春の喜びを表しているようで、意味なく私の心も浮き立ってくるのです。

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