ヒヨドリジョウゴ

211hiyodorijyogo
第211回 ヒヨドリジョウゴ
「鵯上戸」。ヒヨドリってこんな字を書くんですね。色のなくなってきた雑木林の入り口で他の木にからみついて赤々と実っていました。ヒヨドリが戯れる様子からこの名がついているものの、この実にはジャガイモと同じ毒性のソラニンが含まれているせいか、実際は立ち枯れの林の中で際立って残ってしまいます。食べられのるかどうか逡巡して実をつついている様子が遊んでいるように見えるだけなのかも知れません。からんでいるツルを注意深くはずしていって自由にしてあげると、やわらかい曲線やおかしなところではね返ったりする様子が絵になります。

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