マユミ

247mayumi
第247回 マユミ
「真弓」「壇」。木質が緻密な上に強くてよくしなるので弓の材料に使われます。他にも櫛やこけし、将棋の駒など、それがマユミであると知られずともどこかで役目を全うしている木です。初夏に咲いたのは小さなまばたきのような白い花。やがて実をつけ、冬まで残ってひよどり達のお腹を満たします。実は種類によって白、薄紅、濃紅とありますが、これは見た人が相好を崩すようなやわらかなピンクです。はぜるように実が開くと、4つの朱赤の種が顔を出します。ぺんぺん草のように枝ごとくるくる回して遊びたくなる木です。

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