
No.313 デルフィニウム
キンポウゲ科。「さえざえとした」という形容がふさわしい、雪解け水のように清澄な青です。でもこの青いはなびらに見える部分は「萼(がく)」であって、本当の花は中心部にある小さな白い部分です。野生種は冷涼な高原の湿地に自生します。静まり返った山あいに群生する青を生きているうちに一度は見てみたい。と書くとちょっと大げさで、大丈夫ですか??と思われますね。花を見つめる日々が続いていますが、時の流れの上にあって花は決して「止まる」ことを許していないことに愕然とすることがあります。そんなことを考えるのは決まって少し心が弱っている時なのですが、時の流れを素直に受け入れている花はそんな私を笑って見つめています。デルフィニウムの持つ青の色素は、あのバラが長年あこがれ続けるものでもありますが、当人は知っているんでしょうかね。



