
No.338 アオモジ
少し前にも紹介しましたが、その頃の青文字はまだ緑の粒々の堅い蕾でした。本来の植生は長崎などの九州西部です。卒業式の頃に咲くので「卒業花」とも呼ばれています。楊枝に使われる黒文字に並び枝に芳香があり、枝を手折ると山椒の香りが広がります。花のあとの実もさわやかな香りがするので「ショウガノキ」とも呼ばれています。いずれにしてもスパイシーできりりとした植物です。雌雄の株があり、雄の木の方が花が大きくたくさん咲きます。蕾というよりは、殻のような緑の粒を破って五つの花がひしめいて咲く姿には動物のようなたくましさを感じます。そして花に負けじと芽吹く新緑に、さわやかな季節を予感して気持ちがますます上昇していきます。



