レンゲツツジ

レンゲツツジ

No.410 レンゲツツジ
燃え立つ色が特別な赤です。夕日の照り返しを「何か」で表現したらこの色あいかもしれません。美しいのですが、悲しいことに毒を持っています。嘔吐やけいれんを引き起こします。牛や馬はそのことをわかっているので食べません。自然界の危険を回避するための知恵は素晴らしい。そのため牧草地には、食べられるという難を逃れたレンゲツツジが群生していて、一人勝ちの風景を見かけます。一方、レンゲツツジにしても自分の身を守るために組み込まれた遺伝子に忠実に生きているだけなのでしょう。人間はと言えば、教えてもらわなければこの毒には気づかない弱い存在です。

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