ゼニアオイ

ゼニアオイ

No.469 銭葵。一文銭ほどの大きさだからそう名付けられたようです。1m余りの草丈に、3cm程の花が秋口までの長い期間咲いていきます。地中海沿岸原産で江戸時代に鑑賞用として日本に入って来た植物です。今でも園芸品種が売られていますが、野生化しているものはふだんの暮らしまわりでよく見かけます。線路沿いや駐車場の片隅など、真夏のアスファルトの過酷さを友に笑顔で咲いています。背が伸びすぎて倒れてしまっても、それはそれ、そこからでもいじけずにっこり笑って花を咲かせます。草取りの際にあわや抜かれてしまうかもしれないきわどい運命の持ち主ですが、花や葉は生薬にもなるそうですから残してあげたいものです。

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