ハルシャギク

ハルシャギク

No.471 ハルシャギク
「波斬菊」。波斬はペルシャの漢字表記ですが、関係はよくわかりません。「春車菊」「蛇目(じゃのめ)草」とも呼ばれ、こちらは納得です。花とひとくちに言っても立場は様々。芽を出しただけで皆に喜ばれ、花を咲かせたあかつきには「よくやった!」とほめ愛でられるもの。もうひとつは、頼みもしないのにどこからかやって来て勝手に根付き、仲間を増やして頑張ったもののその屈強さゆえに雑草として迷惑がられるもの。ハルシャギクは気の毒ですが後者です。北アメリカ原産で明治時代に日本に入ってきましたが、この花には「荒地」「路傍」「空き地」の言葉がつきまといます。花言葉が「上機嫌」「陽気」というのも悲しいのですが、部屋に飾ると一角がぱっと明るくなります。どうか試してみてください。

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