ナツツバキ

ナツツバキ

No.604 ナツツバキ
「忘れられない木」というものがあるとすれば私にとってはこの夏椿がそのひとつです。大きな喜びとともに身がひきしまり、体の隅々に血液がいきわたっていくのを感じながら見上げていた木です。まぶしい夏の光を緑が柔らかくさえぎる心地よさの反面、その日一日しか咲かない短命な白い花に、幸せのただなかに漂うもの悲しさのようなものを感じていました。2014年7月4日

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