タイツリソウ

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No.663 タイツリソウ
「ケマン(華鬘)草」の方が馴染みがありますか?寺のお堂を金色に飾る華鬘(ケマン)に似ているからということですが、小脇に鯛を抱いたエビス様の顔が浮かんでくる「鯛釣り草」のほうが覚えやすいですね。船べりから垂らした釣り竿に赤い鯛が爆釣!釣り好きには夢のような図です。でもよく見れば先端に蕾を持つ頃、一番のりで最初に咲いた花は役目を終えようとしています。どの花もひとつの株でそれぞれの時間を織りなしています。ひとつ願いが叶うとき、他の願いはいつの間にか忘れているぐらいが人の暮らしの身の丈には合っているのかもしれません。そういえば私の愛する釣りグッズも物入れで埃をかぶって眠っています。白い花もありますが、海外ではそのハート型から“心臓”に由来した名前がつけられているそうですよ。2015年5月25日

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