ムラサキツユクサ

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第94回 ムラサキツユクサ
この花、たしか中学のころ理科の授業で顕微鏡観察をした覚えが・・・。
おしべの細胞が鎖のような形をしていて細胞の観察がしやすいとかなんとか、もう忘れてしまいましたが。坊主頭の私は当時この花の風情に気づくはずもなくただ騒いでいただけの中学生でした。実はこの花「一日花」。朝咲いて夕方には花の命を終えてしまうというなんともはかない花だったのです。今じっくり向き合うとその運命を思うせいか、まじりけのない紫に目をうばわれます。人生の節々で改めて見つめた時、まったく違ったものに感じられるのが花なのかもしれません。

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