ヒルガオ

125hirugao
第125回 ヒルガオ
真夏の高い太陽のもと、道端や敷地の隅のフェンスに見かけます。雑草でさえもうなだれる炎天下のもと、ヒルガオだけは朝から夕方手前まで涼しい顔で咲いています。こんなにふんわりとした優しい雰囲気があるのに見向きもされない残念な花です。万葉集の中では「容花(かほばな)」の名で、大伴家持がいとしい人への面影とこの花を重ね合わせた歌を残しているのでその頃はもう少し格が上だったのかもしれません。朝顔のように多彩に品種改良を加えられていない分、地味ですが変わらない素朴な容姿に日本人が昔から感じてきた季節感やまなざしが凝縮されているような気がします。花言葉は「絆」

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