エノコログサ


No.748
エノコログサ
穂の一本一本に、小さな水玉が等間隔に並び、その姿はまるで自然界の法則に従って描かれた細密な図面のようだ。誰が教えたわけでもないのに、こんなにも整って、美しく並ぶ。そこには偶然ではない、命の中に刻まれたリズムがある。
その佇まいはどこか誇らしげで、無垢な美しさがある。風が吹けば、しなやかに身をよじり、水玉を太陽の方へと差し出すように光らせる。
爽やかな朝の風の中で、エノコログサは今日も何も変わらずに、自然の一部としてそこに在る。

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