メマツヨイグサ

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第143回 メマツヨイグサ
雌待宵草。北アメリカ原産の帰化植物で、駐車場の片隅や道端、河原にとよく目にします。勘違いしやすい月見草は白やピンクのもう少し華奢な花で別なものです。夕方から翌朝にかけて咲いて、そして命を終える一日花。この悲しさが画家・詩人でもある竹久夢二の表現するはかない恋にぴったりきたのかもしれません。「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」でも夢二先生、本当は「待宵草」なのに、語感がいいからと「宵待草」にしたせいで私たちちょっと混乱します。

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