カラタチ

160karatachi
第160回 カラタチ
カラタチと言えば、北原白秋の「カラタチの花」を思い浮かべます。「からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。からたちのとげはいたいよ。青い青い針のとげだよ。(中略)」. . .
生け垣などによく植えられています。刈り込むのが困難なほどの鋭い棘があり。撮影中にもイタタ。イタタ。の連発でした。古くには、動物の侵入を防ぐ目的で畑の周辺などにも利用されていたようです。カラタチはミカンの仲間で、ミカンの台木として使われています。果実は生では食べられませんが、果実酒の材料などにも使われています。未成熟の果実を乾燥させたものは枳実(きじつ)と呼ばれ生薬にもなり、世代を越え身近に利用されてきた存在です。

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