アネモネ

アネモネ

No.581 アネモネ
3月。太陽の高さも風の匂いも昨日までとは何かが違う季節の区切り。新聞に折り込まれてくる資格取得やカルチャースクールのチラシに、春を境に何かを変えたいと願う人々の思いが見え隠れしています。花びらは「がく」で、そのせいか花びらはへたらないのにおしべの方が先に机の上に積もります。人工的でどこか小悪魔的、ギリシア語の「風」を意味する「anemos」を語源に持つだけあって、春風とともにやってきては見た人の心をざわつかせて通り過ぎていきます。意外にも、和の趣の秋明菊(シュウメイギク)の仲間でもあるんですよ。2014年3月1日

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