白梅とアカメヤナギ

白梅とフリソデヤナギ600

No.650 白梅とアカメヤナギ
「それでも花は咲く」
先日終了した写真展会場のスケッチブックに残されていた言葉です。どんな人が残していったのだろう。その人の像が浮かんでは消えていきます。会場を提供いただいた新地町図書館は福島の海沿いにあり、津波にさらわれた眼下の土地は現在整地作業が進みつつあります。喪失感と共存して日常を営む気持ちは、足を運んでみて初めて実感できたものです。でも、もしかしたら言葉を残した人はこの町の人ではないのかも知れません。作品を作る私と写真展やfacebookでそれを見てくれる人と、今後も交わることはないのかもしれませんが、見知らぬ誰かの声に心を動かされて私の中には新しい気持ちが芽生えます。
2015年3月1日

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