第221回　ダイモンジソウ
「大文字草」。ユキノシタ科で山野草展などでも見かけます。写真の株は手のひらサイズのかわいいもの。深緑の力強い葉と、パチパチはじく線香花火のような花の繊細さが対照的です。確かに漢字の「大」の字にも見えますが、折り紙のはかまをはいた「やっこさん」のようでもあります。撮影が終わると香りをかぐ、手のひらで葉や花の感触を確かめる、茎の強さ確認と意味不明な事をしてその印象をたまにヘタヘタなイラストとともに書きとめたりもしているのですが、この大文字草の中央にぱっと開いているオシベの、笑いを誘うぐらいの単純にして明快な姿には「いいね」したいぐらいのすがすがしさを覚えました。