ナギナタコウジュ

222naginatakojyu
第222回 ナギナタコウジュ
「薙刀香需」(需は本来草かんむりがつきます)はシソ科です。花穂が反り返って片側だけに花を咲かせる形が確かに薙刀(なぎなた)です。葉や茎を乾燥させて利尿や解熱の生薬としても使われます。花穂それぞれが好きな姿勢で天を仰いで、つかめそうでつかめない何かを手さぐりしているようです。自分の気持ちが少し弱っている時、植物は自分の気持ちを投げかけて、そして受け止めてくれる度量のある存在になってくれます。花の存在の不思議さを感じるのはそんな時なのですが、ナギナタコウジュには関係ないことでしょうか。
近づけないもどかしさに葉をもむとシソにハッカを混ぜたようないい香りを発散します。

page top