アメリカセンダングサ

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第216回 アメリカセンダングサ
「亜米利加栴檀草」。葉が栴檀(せんだん)という木の葉に似ているかららしいのですが馴染みのない字です。花は黄色の芯だけで、花びら見当たらずの不思議な形です。残暑厳しい頃には、緑葉とその力強い黄色い花を見ては「早く秋に!」と眺めていましたが、今になったら拍子抜けするぐらいにずいぶんと落ち着いて、秋の風情が漂っています。このあとにあのトゲのある「ひっつき虫」となって、散歩中の犬に、山歩きをしているおしりに、とところ構わずひっつきます。困り顔の犬の顔もおかしく、くっついた様子を見て笑い合う人たちも楽しげで、迷惑ともいいきれない、いっときの楽しさを誘う虫です。

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